きめ細かいホワイトサンドに、まるで宝石そのもののように輝くエメラルドグリーンの海。雲一つない空を見上げれば、強烈に燃える太陽。「カクテルはいかがですか?」 バーテンダーからランの花を挿したグラスを受け取ると、甘い香りがふわりと漂う。たちまち「楽園」の時間が訪れた。
ジャマイカのビーチリゾートに来ている。日本ではなじみが薄いが、ここは毎年人口と同じほどの観光客が訪れる観光大国。1960年代からホテルが急増し、今や世界有数の高級リゾート地として知られる。究極のぜいたくステイを求め、ハネムーン客はもちろん、ハリウッドスターやロイヤルファミリーなど、ゲストにはVIPも多い。
宿泊客は通常、プライベートビーチやスパ、テニスコートなどさまざまな施設が併設されたホテルの中で自由気ままに過ごす。3度の食事に24時間対応のルームサービス、それに多様なアクティビティーがすべて料金に含まれる「オールインクルーシブ」プランも、ジャマイカンステイのハイライトとしてすっかり定着している。