サイトマップ RSS

「百年の孤独」 ガルシア・マルケス氏死去 (1/3ページ)

2014.4.19 09:20

コロンビア・首都ボゴタ

コロンビア・首都ボゴタ【拡大】

  • メキシコ・首都メキシコ市

 小説「百年の孤独」「族長の秋」などで知られ、1982年にノーベル文学賞を受賞した南米コロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア・マルケス氏が4月17日、メキシコ市の自宅で死去した。87歳だった。今月(4月)に入り、肺感染症などで一時入院した後、退院し自宅に戻っていた。現実と幻想を交錯させる「魔術的リアリズム」の名手と呼ばれ、コロンビアの辺境に生まれながら、世界中の人々の心に残る魅惑的な作品を残し、ラテンアメリカ文学の存在感を示した。現在の日本文学を担う作家たちにも大きな影響を与えた。

 魔術的リアリズム

 1927年、カリブ海沿岸にある小さな町アラカタカで生まれた。幼少期に祖父母の元に預けられ、退役軍人で厳格な祖父と、迷信や噂話が好きな祖母らに囲まれて育った。高校時代に新聞に短編小説を投稿。大学を中退し、新聞記者を経て、50年代から本格的に創作活動を始めた。

 パリなどで暮らし、貧乏生活が続いたが、青年期から構想を温め1年半かけて執筆した「百年の孤独」(67年)が世界で数千万部を売る大ベストセラーに。架空の町マコンドを舞台にしたブエンディア家の年代記に、中南米のさまざまな事象、歴史を投影させた。その後もグロテスクな独裁者を描いた「族長の秋」(75年)やノンフィクション的手法を取り入れた「予告された殺人の記録」(81年)などを世に出す。

中南米文学広める

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ