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【ウクライナ情勢】土台揺れるG20 「薄氷の協調」 (3/5ページ)

2014.4.13 08:30

  • ウクライナ支援の枠組み=2014年4月10日現在
  • ウクライナ・クリミア自治共和国。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。
  • 米国・首都ワシントン

 米欧、露に緊張続く

 ロシアとの関係悪化で経済的混乱が広がるウクライナはデフォルト(債務不履行)危機もくすぶり、ロシアも米欧の制裁で資金流出が続く。ロシアやウクライナが主要産地である小麦の価格が上がり、穀物相場も不安定だ。G20が声明でウクライナ情勢を「リスク」と明記したのも、回復途上の世界経済に冷や水を浴びせかねないためだ。

 ウクライナ最大の債権国のロシアにとっても憂慮すべき事態で、議長国オーストラリアのホッキー財務相は「ロシアも積極的に議論と声明作成にかかわった」と指摘。ロシアも加盟するIMFを通じたウクライナ支援の確認が喫緊の議題だっただけに、G20がウクライナ支援で一致したことは市場に一定の安心感を与えそうだ。

 ただ、ウクライナ東部では親ロシア派住民の独立運動など緊張が高まり、次回9月のG20会合に向け、「状況が悪化する可能性は否定できない」(ドイツのショイブレ財務相)。

ウクライナ危機の打開に向け 4月17日に4者協議

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