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【ウクライナ情勢】タタール系、露軍介入に静かな反発 (1/4ページ)

2014.3.5 09:35

ウクライナの政権崩壊をめぐる主な動き=2014年2月18日~23日

ウクライナの政権崩壊をめぐる主な動き=2014年2月18日~23日【拡大】

  • ウクライナ海軍、ロシア海軍黒海艦隊(司令部ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ)。※「ミリタリー・バランス」2014年版などから。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。
  • ウクライナ・クリミア自治共和国シンフェロポリ、セバストポリ、ヤルタ

 ウクライナ南部クリミア自治共和国の議会前で、多数派のロシア系住民とイスラム教徒のタタール系が数千人規模のデモ合戦を展開したのは約1週間前。だが、間もなくロシア部隊とみられる勢力が議会などを占拠し、タタール系は影を潜めた感がある。「軍事介入が本格化すれば少数派の私たちが攻撃対象になる」。親欧米派の暫定政権を支持するタタール系は、そんな不安を抱きながらロシアの介入に静かに反発している。

 自治共和国の中心都市シンフェロポリでは連日、クリミア半島の掌握を進めるロシアを歓迎するロシア系のデモが行われているが、タタール系は市内の主要モスク(イスラム礼拝堂)でもあまり見かけない。

 「ロシアが(ロシア系住民の保護という)軍事介入の名目を正当化するため、私たちを悪者にする挑発行為に出ることを恐れている」。タタール系住民組織の幹部、ジェリャロフ氏(34)はこう話した。「今は『行動なき行動』が基本方針」だという。

人口200万人のクリミア自治共和国 ロシア系60%、タタール系15%

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