「制圧作戦」は5日午前6時から始まり、上空をヘリコプターが旋回する中、陸軍兵士2050人、海軍兵士450人、特殊作戦警察大隊員200人が装甲車に乗って街に入った。街にはすでに1500人の警察官が3月30日に先遣隊として配置されており、今回の軍・警察部隊はこれら警察官と入れ替わって配置についた。フランス通信(AFP)によると、人口約13万人のマレ地区のファベーラ(約10平方キロメートル)では、警察官が大量配備された(3月)30日から(4月)4日までの6日間ですら、銃撃事件で16人が死亡。118人の逮捕者が出て、1000トンを超す大麻、コカインの類が押収されたという。
部隊配置後、現地を訪れたセルソ・アモリン国防相(71)は「諸君は何としてもこの地区の治安を守るという使命を果たさなくてはならない。備えは十分なはずだ」と兵士たちを鼓舞。ジルマ・バナ・ルセフ大統領(66)もツイッターで「兵士の皆さんは今一度、国家に対する使命をかみしめ、その力を示して欲しい」とつぶやいた。