≪ウクライナ海軍副司令官「戦わざるを得ない事態も」≫
ウクライナ海軍のゴンチャロフ艦隊副司令官(40)は3月15日、産経新聞社の電話インタビューに応じ、クリミア自治共和国のロシア編入を問う16日の住民投票は「ウクライナ憲法に違反している」と言明し、「平和を望むが、相手の出方によっては戦わざるを得ない事態も想定している」と強調した。
クリミア半島南端にあるセバストポリ湾の出入り口はロシア黒海艦隊の艦船にふさがれており、ウクライナ海軍の艦船は約2週間にわたり湾内に幽閉された状態だ。副司令官は、そうした艦船の一つ「スラブチチ」内でインタビューに応じた。
副司令官によると「スラブチチ」には約200人が乗り組んでおり、15日に開いた艦隊幹部会で住民投票を無視することに決めた。「艦隊は海軍の命令に従う。ロシア側の出方によっては最悪の事態も想定している」と述べ、強制的に武装解除しようとするならば、反撃せざるを得ないとの認識を示した。