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「宇宙タクシー」脱露急ぐ米 ウクライナ情勢波及、ISSへの「送迎」不安 (2/3ページ)

2014.3.13 05:05

カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地

カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地【拡大】

 コトフさんは、ロシア軍が侵攻したウクライナのクリミア半島の出身で、2007年と09~10年に計526日間、ISSに滞在した経験を持つロシアを代表する飛行士。ソチ五輪の聖火を持って宇宙遊泳を行ったほか、今回が初の宇宙飛行となる2人をがっちりサポートした。

 ホプキンスさんは、ソユーズからツイッターに「家に帰る途中だ」と投稿する余裕もみせ、チームワークの良さをうかがわせた。

 帰還に先立つ今月(3月)4日、NASAのチャールズ・ボールデン長官(67)は「(宇宙での)米国とロシアの関係は全て通常通りだ」と強調。「米国は13年間にわたり、ISSの運営に参加しており、その間いくつもの国際危機を乗り越えてきた」と語った。一方で、ウクライナ情勢について、「状況を見守っている。必要になれば飛行士の安全を確保するための危機管理策を検討するが、現時点でそうすべき理由はない」とも述べ、一抹の不安をのぞかせた。

 1.7兆円投入で開発加速

 2011年に宇宙船スペースシャトルが退役した米国は、ISSへの人員輸送手段がなく、ロシアに約7000万ドル(約72億円)もの大金を支払って、ソユーズを利用している。

ISSは一国では運営できない。互いが協力しないと大切な財産を失うことになる

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