3月になり暖かな日もありますが、まだ「鍋を食べたいな」と思うくらい冷える日もありますね。その鍋料理に欠かせない魚介の一つが、たら。淡泊だけど旨みがあり、美味です。魚偏に「雪」と書いて「鱈」。字からもわかるように雪降る季節が旬の魚です。
たらは何でも食べる雑食性の魚で、よく食べるのでおなかが膨らんでいます。おなかいっぱい食べることを「たらふく食う」というのは、たらの姿そのものが由来しています。
そんなたらですが、魚の中では最も脂質が少なく、低エネルギーです。大食漢なのに、なぜかと言えば、たらは体脂肪がほとんどなく、脂肪は大きなおなかの内臓に蓄えられ、肝油の材料などになるのです。人間でいえばメタボ体形のたらですが、メタボの人間が体重コントロールするための食材としては優秀というわけです。
今回はそのヘルシー食材のたらをムニエルにし、タルタルソースを添えました。ムニエルは魚に小麦粉をまぶして、バターでソテーする調理法です。タルタルソースはゆで卵にマヨネーズを加えたソース。バターもマヨネーズも脂質が多く、エネルギーを高くする食材ですが、低脂肪で低エネルギーのたらとの組み合わせなので、安心して食べられます。