サイトマップ RSS

生きる奇跡に敬意を払う想い 佐野元春・雪村いづみ 豪華共演盤「トーキョー・シック」 (2/3ページ)

2014.3.5 14:20

  • アーティスト・作詞家、サエキけんぞう(提供写真)
  • サエキけんぞうさんがロックの問題作21枚を取り上げ、苦難の道のりと未来への展望を記した「ロックの闘い1965-1985」(シンコーミュージック、1890円)が発刊されました(提供写真)

 佐野の誕生日は、エルビスの米国デビューアルバムが発売された日。佐野と「ナイアガラ・トライアングルvol.2」を作った大瀧詠一(1948~2013年)は、佐野のライブを初めて見た時「エルビスのようだ」と思ったという。そんな物語も母の嗜好(しこう)から出発したわけだ。

 「両親が愛した雪村さんの歌声は、焼け跡から出発した戦後の東京で、かけがえのない復興の響きだった。家もモノも何もかも失った民衆に、天才的にスイングする歌声でワクワクした気持ちを与えたのだと思う」

 当時のモダニズムを体現

 雪村いづみは、時代離れ、日本人離れした超絶歌唱テクニックの持ち主であり、それは今回の録音にも十二分に表現されている。

 「雪村さんは、当時のアメリカへオーディションなどに武者修行で単身飛び込んだ。そしてビートルズも出演した、有名なエド・サリバン・ショーにも日本人として初めて出演した」

 日本を復興に沸かせた雪村いづみは、欧米のレベルを軽くクリアし、当時のモダニズムを体現していた。そして今回、佐野の作った「トーキョー・シック」も単なるノスタルジアにとどまらない勢いと情趣にあふれたアグレッシブなジャズポップスとなった。そこには佐野の秘めた想いがあった。

アーティスト 佐野元春略歴

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ