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【円游庵の「道具」たち】モダニズムが融合した木製漆器 丸若裕俊 (2/4ページ)

2014.2.7 15:15

我戸幹男商店(がどみきおしょうてん)の漆器。天然木材の温かみと美しいフォルムから感じるモダニズムの融合が特徴だ(大山実撮影)

我戸幹男商店(がどみきおしょうてん)の漆器。天然木材の温かみと美しいフォルムから感じるモダニズムの融合が特徴だ(大山実撮影)【拡大】

  • “シツラエル”カンパニー「丸若屋」代表の丸若裕俊さん=2013年6月21日、東京都台東区(大山実撮影)

 お話によると、我戸幹男商店の務めというのは、漆器づくりに必要なそれぞれの技術力を持った山中地方の職人とのネットワークを深めること。

 そしてもう一つは、新たな品を生み出すために必要なデザイナー、ディレクションを担う外部人材の見極めを行うということであった。

 私は彼らのような立場の人々を数多くいろいろな産地で知っている。言葉に置き換えてしまえば単純明快にきこえるけれど、このポジションにいる人がいかに繊細に、人間の心を理解しているかどうかは、そのまま品に写し出されるのである。

 そんなこれまでの経験からも、日々の彼らの絶え間ない努力と審美眼があって、はじめて我戸幹男商店の品々は生みだされていることは一目瞭然であった。

 革新と伝統の積み重ね

 良い品が生まれるまでの道のりに必ず存在する“物語”を一通り堪能した後、ショールームに隣接する実際に品が作り出される現場に案内していただいた。

 それぞれの工程は驚くべき程の高度な技術であるが、その一つ一つはシンプルであり、古くから延々と積み重ねられた伝統技術そのものであった。これは“名品”が生み出される産地で幾度となく経験した気付きである。

先人たちは何を求め技術を磨いていったのだろうか? そんな問いを終わりなく突き詰める

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