人間の鎖は、エストニア、リトアニアも含むバルト三国の人々が89年、独立運動の一環としてバルト海沿岸の道に沿って手をつなぎ、デモ活動を行ったことにちなむ。この日、鎖に参加した市民は1万4000人(市の人口は約70万人)。400万を超す蔵書のうち、2000冊を移動させた。文化省の担当責任者であるダイアナ・チブレ氏は地元メディアに「書籍は世代を超えて形成されてきた国の文化の真髄を守ってきたもの。市民一人一人が大切に本に触れ、移動リレーさせるというのは国際的にも類例がないイベントで、最初のイベントとして大変意義深い。また今年は、欧州で書籍の印刷が始まって500年の節目の年でもある」と語った。
オペラや展覧会など
今年1年、リガでは、オペラ、展覧会、フェスティバルを含めた数々の文化事業が予定されている。1月19日には国立オペラ座で、かつてリガで音楽監督を務めるなど縁が深いリヒャルト・ワーグナー(1813~83年)の歌劇「リエンツィ」が上演された。