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フランス語による名曲名唱と「歌」の魅力 ジュリエット・グレコ、ナタリー・デセイ (1/3ページ)

2014.1.29 16:35

フランスのシャンソン界に君臨する歌手、ジュリエット・グレコ。(C)JMLUBRANO

フランスのシャンソン界に君臨する歌手、ジュリエット・グレコ。(C)JMLUBRANO【拡大】

  • 女優、シャンソン歌手、ナタリー・デセイ。(C)Simon_Fowler
  • アルバム「ジャック・ブレルを歌う」(ジュリエット・グレコ、2520円)。発売中(提供写真)
  • アルバム「ミシェル・ルグランをうたう」(ナタリー・デセイ、2730円)。発売中(提供写真)
  • 音楽&旅ライター、栗本斉(ひとし)さん(提供写真)

 フランス音楽の代名詞といえばシャンソンだが、本来シャンソンとは「歌」を意味するフランス語。音楽のジャンルに「歌」と名付けてしまうというのは、それだけメロディーや歌詞を大切にするお国柄が反映されているとも言い換えられる。また、フランス語の歌詞の響きやフランス語圏の作曲家が生み出す旋律には、得もいわれぬ独特の浮遊感やロマンチシズムが感じられるのが面白い。シャンソンやフレンチポップスに魅了される音楽ファンが世界中にいるのは、やはりそこに「歌」があるからこそなのだ。

 濃厚なドラマのように

 そんなフランスのシャンソン界に君臨する歌手の最高峰が、ジュリエット・グレコ。現在86歳という高齢ながら、いまなお現役であり、昨年には「ジャック・ブレルを歌う」という傑作を作り上げた。このジャック・ブレルとは、ベルギー出身で、主にフランスで活躍したシンガー・ソングライター。1950年代にグレコが歌うことによって注目を浴び、知性あふれる独自の言葉や幅広い音楽性が大きな評価を得てスターとなった。70年代末に若くして亡くなったが、いまもカリスマ的存在である。グレコはそんな盟友ブレルが残した楽曲を、シンプルな演奏をバックに陰影を付けながらも淡々と歌っていく。声と言葉が完璧に一体化し、一曲一曲が一本の映画のように濃厚なドラマを感じさせてくれる力作だ。

コケティッシュな歌声

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