≪名曲名盤名演奏家対決(交響曲・管弦楽曲編)≫
自分の好きな作品を違う指揮者、異なるオーケストラの演奏で聴いてみたい、と同じ曲のCDを何枚も買ってしまうのがクラシックファンの“悲しい性(さが)”。そんなファンの期待に応えるべく、モーストリー・クラシック3月号は「名曲名盤名演奏家対決(交響曲・管弦楽曲編)」を特集している。
ブラザー工業取締役常務執行役員の長谷川友之氏は大のクラシック好き。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」は、CD、DVD合わせて168枚も所有している。その中でも一番のお薦めはフリッツ・ライナーが指揮してシカゴ交響楽団が1957年に録音したもの。
長谷川氏は「今から37年前、アメリカで1カ月間、大学の寮に入ることになったとき、何を持っていくか悩んだ末に決めたのがこの盤でした。ハンガリー出身で異郷の地アメリカの交響楽団を指揮し、数々の素晴らしい演奏をRCAに残したライナーには、祖国を遠く離れたアメリカで『新世界より』を作曲したドヴォルザークに通じるものがあります」という。