さらに参加意識を高める工夫も取り入れた。NPO法人「サービスグラント」と協力し、選挙で選ばれた社会課題の解決のため、「プロボノ」と呼ばれる仕事を通じて身に付けたスキルを生かせるボランティアの派遣制度を導入。「夢の貯金箱」の参加者に「プロボノ」としての活動を呼び掛けるというものだ。東京と大阪でプロボノについての説明会も順次、開催している。
サービスグラントの嵯峨生馬代表理事は「プロボノは受益者となるNPOはもちろん、参加者にとっても実りの多い活動。一人でも多くの人に参加してもらいたい」と呼び掛けている。
社会貢献に気軽に参加できる入り口として注目されている寄付を備えた自動販売機は今後も台数、種類ともに増え続けると予想される。そうした中で、夢の貯金箱は「参加」という切り口で差別化を図り、今後3年間で設置台数を1万台に増やし、年間で延べ5000万人が社会貢献に参加することを目指していく。(日本財団・ファンドレイジングチーム 沢渡一登/SANKEI EXPRESS)