あと、今月(1月)やられたのは、岡井隆の『ヘイ 龍 カム・ヒアといふ声がする(まつ暗だぜつていふ声が添ふ)岡井隆詩歌集2009-2012』。すげえっす。詩歌集とあるけれども自由詩も載っている。そのほかに岡井隆の木下杢太郎関連も今月(1月)は読んだわ。木下杢太郎という人そのものもそうだけれども、岡井隆という人がなぜ木下杢太郎の百年前の詩をいま読むのかという問いをずっと読み狂人は問われてるのだわ。と思ったよ。(元パンクロッカーの作家 町田康、写真も/SANKEI EXPRESS)
■まちだ・こう 1962年、大阪府生まれ。81年、町田町蔵名義でパンクバンド「INU」のボーカリストとしてデビュー。96年には町田康として処女小説『くっすん大黒』(文芸春秋)で文壇デビュー。2000年に『きれぎれ』(文芸春秋)で第123回芥川賞受賞。近刊に橋本治らとのアンソロジー『12星座小説集』(講談社)。