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【躍動する大地ジオパーク】(2)室戸・島原半島・糸魚川 自然の恵み体感 (2/4ページ)

2014.1.8 18:01

室戸半島は海と陸が出合って新しい大地が誕生する最前線=2012年5月3日、高知県室戸市(室戸ジオパーク提供)

室戸半島は海と陸が出合って新しい大地が誕生する最前線=2012年5月3日、高知県室戸市(室戸ジオパーク提供)【拡大】

  • 島原半島(長崎県島原市、雲仙市、南島原市)の西側の海岸に立つ岩塔。約150万年前に存在し、今は海に沈んでしまった火山の裾野の一部にあたる。半島の成り立ちを巡るジオツアーのコースに組み込まれている=2013年9月17日、長崎県南島原市(島原半島ジオパーク提供)
  • フォッサマグマパークではフォッサマグナ(ラテン語で「大きな溝」)の西側にある「糸魚川-静岡構造線」の断層が露出した場所の見学ができる=新潟県糸魚川市(フォッサマグナミュージアム提供)
  • 全国のジオパーク(通称「大地の公園」という)=2013年12月16日、※とかち鹿追地域(北海道河東郡鹿追町)が日本ジオパーク委員会によって33番目の日本ジオパークに認定

 さらにガイドとは別に、ジオを生かした地域の取り組みを立案する約70人の「ジオパークマスター」が活動する。室戸ジオパークの柴田伊廣(ただひろ)地質専門員(32)は、「住民に組織を変えようとする力がある。今後の課題はビジネスを強調しすぎずに経済活動をすること」と話す。

 火山と人間の共生

 また、1991年、大規模火砕流によって多くの人が犠牲になった雲仙普賢岳を擁する島原半島ジオパークは、火山と人間の共生をテーマにする。普賢岳は「雲仙大変肥後迷惑」と語り継がれる江戸寛政年間の噴火など過去に計3回の大噴火を起こした。にもかかわらず、人々が島原半島に住み続けるのはなぜか。ジオツアーでは、火山との闘いだけでなく、島原手延べそうめんをはじめとする特産品や温泉、湧水などの火山の恵みを紹介し、ツアー参加者にその答えを探してもらう工夫をしている。島原ジオパークの大野希一(まれかず)地質専門員(44)は、「島原半島だけの問題ではなく、これだけ自然災害の多い日本に日本人が住み続ける理由の発見にもつながる」と話す。

東西文化の境界線

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