作品で描かれた倫理観のない製薬業界の実態は、スティーブン・ソダーバーグ監督(50)も最後の劇場用作品「サイド・エフェクト」で告発したように、米国では国民にとって身近な問題であるようだ。ペイジは「製薬業界が抱えている問題への関心は、メーンストリームなものとなってきました。以前ならばそうした問題に触れるのはごく一部の人間だけでしたから。実際、きちんと安全性がテストされないまま薬が売られてしまったといった話は、報道などで聞こえてきますよね」と振り返った。
映画で自己解放
演技の世界に身を置いたのは10歳のときだが、多感な思春期に人生いろいろと思うところがあり、ペイジが「映画って面白いな」と感じて、本格的に演技に取り組むようになったのは15歳だった。「カナダのインディーズ映画をむさぼるように見ました。私の思春期の大部分を映画が占めていました」。映画の効用とは「自分が成長するにつれて、あらゆる観点から物事を考えられるようになること。自分を解放する手段なんですね。同時に、映画から生きる情熱をたくさんもらいました。その情熱こそ、映画に携わる仕事をしたいという思いへとつながったのです」とキッパリ。