反捕鯨団体「シー・シェパード」が日本の捕鯨船に繰り返してきた執拗(しつよう)な妨害行為を踏まえ、鯨を食べない西洋人のペイジが自分の役どころを説明する語り口は丁寧かつ慎重だった。「環境破壊が進行していることも周知の事実。環境破壊を食い止めることは人類の大きな挑戦でしょう」と前置きしたうえで、「『目には目を、歯には歯を』の姿勢で臨むイーストのやり方を支持しません。モラルの観点からも問題をはらんでいます」と強調し、非暴力的な形で環境保全活動を展開する道を目指すべきだとの立場を明らかにした。
監督の大ファンだから
環境テロリストというなかなか理解が得られにくい役どころを、ペイジがあえて選んだのは、本作でプロデューサー、脚本、主演も務め、ジョディー・フォスターの再来といわれるブリット・マーリング(31)と、カルト教団に潜入するカップルを描いたスリラー「Sound of My Voice」のザル・バトマングリ監督の大ファンだからという。「私は特に『Sound of My Voice』が好きで、バトマングリ監督と一緒に仕事をしたいと思っていました。個人的にも興味をもって学んだりしていたことを、映画として世の中に提示する作品であることに興奮しました」