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インド集団レイプ、変らぬ現状に怒り 「いつも誰かが泣いている」 (3/3ページ)

2013.12.20 11:32

インド・首都ニューデリー

インド・首都ニューデリー【拡大】

 デリー政府は事件後、庶民の足であるオートリキシャと呼ばれる三輪車に衛星利用測位システム(GPS)を導入したり、女性専用のピンクの車両を導入したりすると表明していたが、いずれも実現を見ていない。

 レイプ犯罪に対する罰則が強化されても、相変わらず法が適正に運用されていないとの批判も根強い。専門家は「法がきちんと順守されてこそ、その罰則の恐ろしさが効果を持つ。そうでなければ、あらゆる努力はうわべだけのごまかしに過ぎない」と批判している。(ニューデリー支局 岩田智雄(いわた・ともお)/SANKEI EXPRESS

 ■女子学生集団レイプ事件 2012年12月16日、ニューデリーで友人男性と無認可の私営バスに乗って帰宅途中の23歳の女子学生が、運転手を含む男6人に集団レイプされ、友人とともに車外に放り出された。女子学生は鉄パイプで下腹部などを激しく暴行され、腸が破れるなどの重傷を負っており、29日に転院先のシンガポールの病院で死亡した。容疑者全員が逮捕され、このうち成人1人は勾留施設内で自殺し、4人には今年9月、殺人と強姦罪で死刑判決が下された。こうした事件で同時に4人に死刑判決が出るのは極めて異例。少年1人は3年間の矯正施設収容処分にされている。

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