さらに、5000万円は便宜を図った見返りに受領したと判断できれば、贈収賄罪も視野に入る。この場合は、猪瀬氏が売却を強く求めた東京電力病院(東京都新宿区)について徳田虎雄・元衆院議員(75)が取得の意図を伝達するなど、贈収賄の構成要件である「請託」があったかどうかなどが焦点となる。
一方、安倍晋三首相(59)は19日、自民党の石破(いしば)茂幹事長(56)と官邸で会い、知事選の候補者について「とにかく勝てる候補で、行政がきちんとできる人を探さなければならない」と指示した。自民党では下村博文(はくぶん)文部科学相(59)や小池百合子元防衛相(61)、丸川珠代参院議員(42)らを推す声があるほか、2010年に自民党を除名された舛添(ますぞえ)要一元厚生労働相(66)の名前も挙がっている。
民主党は与党と相乗りはせず、野党間で候補者調整を進める方針。日本(にっぽん)維新を離党し、議員辞職した東国原(ひがしこくばる)英夫前衆院議員(56)は国会内で記者団に「現時点では計画も予定もない」と述べた。(SANKEI EXPRESS)