「20時間も総務委で審議したからね。定例会見を開きますから」
百条委設置を打ち出した17日の総務委終了後、猪瀬氏は追いすがる報道陣に言葉少なに告げ、都議会をあとにした。退庁時には車寄せのある都庁舎2階に姿を見せなかった。
貸金庫の入出記録など提出
総務委での集中審議はこの日まで計4期日にわたった。猪瀬氏側は銀行側から聞き取った貸金庫の入出庫記録や公用車の運行記録など、厚さ2センチ以上のA4判資料を提出した。今月(12月)9、10日の委員会では汗を滴らせ、落ち着かない様子も目立ったが、週が明けた16、17日には開き直ったような表情。答弁慣れからか、重複する質問にはうんざりするように応じ、資金提供と選挙を結びつけようとする質問には、「無理に(関連を)見つけようとしても無理」と答えるなど、余裕ものぞかせていた。