友達の日記と同様
題材はロサンゼルス郊外で実際に起きた事件で、ヒルトンもローハンも実名で登場する。自らも押しも押されもせぬセレブリティーで、ファッションアイコンとしても注目を浴びてきたコッポラ監督にとっても、気になる事件だったようだ。タイトルの「ブリングリング」はキラキラしたやつらという意味だが、実際に罪を犯した彼女たちに取材して、痛切に感じたのは「彼女たちにとってセレブたちはかつてほど雲の上の存在ではなくなっている」ということ。朝食のメニューといった、取るに足らない、しかしごく私的なことまでセレブが気軽に世界中に向けてツイートするような時代となった今、「彼女たちは友達の日記を読むぐらいの感覚でいるのでしょう」と推し量る。