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できるようになっていくのは喜び 舞台「マクベス」 常盤貴子さんインタビュー (1/5ページ)

2013.12.7 16:00

 ≪初シェークスピア 女優魂揺さぶる≫

 シェークスピアの戯曲「マクベス」は、夫の出世のため正気を失っていく、ある夫婦の物語だ。400年間、古今東西の演劇人が繰り返し、血を通わせてきたこの夫婦像を、今度は長塚圭史(38)が演出し、常盤貴子(41)、堤真一(49)らが板に立って、Bunkamuraシアターコクーン(東京)で12月8日から上演する。

 マクベスはシェークスピアの四大悲劇の一つで、11世紀のスコットランドが舞台。ダンカン王の諸侯、マクベス(堤)は、武功を立てた戦の帰途、荒野で3人の魔女に出会う。

 「いいはひどい、ひどいはいい、キレイはキタナイ、キタナイはキレイ…」。善や悪、妄想と現実を曖昧にするような呪文を唱える魔女たちが、マクベスにささやく。「やがて王になるお方」。予言はやがて、マクベスとマクベス夫人(常盤)の魂をとらえ、虜(とりこ)にし、破滅へと向かわせる。

 誰にも起こりうる話

 これまでマクベス夫人は、夫を権力へとたきつける毒婦の図像のように描かれることがあった。だが、常盤のマクベス夫人は「マクベスと一心同体の夫婦として描かれています。魔女の予言さえなければ、2人ともこんなことにはならなかった。そんな作りにしようとしています」と長塚版のプランを語る。

とても縁遠かったシェークスピアの世界にも飛び込めると思った

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