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不屈の闘志 人種融和へ導く マンデラ元南ア大統領死去 95歳 (1/3ページ)

2013.12.7 00:02

  • 南アフリカ・ヨハネスブルク

 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)撤廃闘争を率いた南ア初の黒人大統領でノーベル平和賞受賞者のネルソン・マンデラ元大統領が12月5日午後8時50分(日本時間6日午前3時50分)ごろ、ヨハネスブルクの自宅で死去した。95歳。旧白人政権の弾圧で27年半の刑務所生活を強いられたが、不屈の闘志で獄中から闘争を率いて多人種共存の「レインボー・ネーション(虹の国)」を追求。国民的英雄としてだけでなく、人種融和の象徴、「反差別」の希望として世界中から尊敬を集めた、起伏と波乱に満ちた一生だった。

 南アのジェイコブ・ズマ大統領(71)が5日深夜、テレビを通じてマンデラ氏の死去を発表し、「わが国は偉大な父を失った」と述べた。マンデラ氏は肺の感染症などで入退院を繰り返しており、家族に見守られながら穏やかに息を引き取ったという。近く行われる国葬には各国首脳の参列が見込まれ、日本政府は、安倍晋三首相(59)や閣僚の出席を検討。外務省は「世界最大の弔問外交になる」(幹部)とみている。

 マンデラ氏は1918年7月、トランスカイ(現東ケープ州)生まれ。大学で法律を学び、44年にアフリカ民族会議(ANC)青年同盟創設に参加、アパルトヘイト反対運動に取り組んだ。

27年半の刑務所生活

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