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最高裁の「峰打ち」にあぐらをかくな (3/3ページ)

2013.11.24 08:00

2012年12月の衆院選をめぐる「一票の格差」訴訟の上告審判決で「違憲状態」の判断を示した最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允(ひろのぶ)長官)=2013年11月20日、東京都千代田区(栗橋隆悦撮影)

2012年12月の衆院選をめぐる「一票の格差」訴訟の上告審判決で「違憲状態」の判断を示した最高裁大法廷(裁判長・竹崎博允(ひろのぶ)長官)=2013年11月20日、東京都千代田区(栗橋隆悦撮影)【拡大】

 一方で、郵政選挙で当選した自民党の「小泉チルドレン」83人のうち次の選挙で議席を得たのは10人、09年初当選の民主党の「小沢チルドレン」の生き残りは5人ほどだった。大政局でも起きない限り次の解散総選挙までは平均して3年間あるが、国会議員として初当選して3年間務め、次の3年間は失業、あるいは廃業というのでは、満足なキャリアは築けないという不満がくすぶるのも無理はない。

 民主党政権で防衛相が「自分は(防衛政策では)素人だが、これが本当のシビリアンコントロールだ」と開き直って世間を驚かせた。これは論外としても、国会対策や官僚“操縦術”といった特殊技能を身につけるには「10年くらい素養を積む時期が要る」とベテラン議員は言う。各党で「スター」や堅実な実務家が貴重な存在になっている遠因の一つに現行の選挙制度がある。

 風向き次第で1期限りの議員を大量に生み出す不安定な仕組みのままでは、有為な人材の多くが政治家となることに二の足を踏むだろう。そろそろ抜本改革を検討してもいい頃だ。(佐々木美恵/SANKEI EXPRESS

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