2013.11.20 09:19
信任状捧呈式「光栄」
信任状捧呈式は、新たに日本に赴任した外国大使が天皇陛下に会見し、自国の元首から託された信任状を渡す儀式で、これを終えて大使に正式就任する。憲法が定める天皇陛下の国事行為の一つになっている。
宮内庁は大使の送迎に車と馬車のいずれかを用意しているが、ほとんどの大使が馬車を希望する。馬車での大使送迎は世界でも英国やスペインなど数カ国という。
洋装の特別服に身を包んだ御者が操る馬車は、漆塗りのえんじ色で、昭和初期ごろまでに当時の宮内省で造られた。馬は栃木県にある御料牧場で育てられ、現在33頭。騒がしい都心を落ち着いて歩く必要があり、5歳以上の馬が務めるという。
沿道で見守っていた川崎市の主婦、豊島美奈子さん(65)は「大統領の葬儀のニュース映像に映っていた小さな女の子の姿を思い出す。こんなに立派に成長したとは。両国関係をさらに深めてほしい」と、感慨深げに話した。(SANKEI EXPRESS)