特捜部などは9月17日にグループ東京本部などを捜索して以降、毅氏や虎雄氏、親族から聴取するなど捜査を進めていた。これまでの聴取に親族らは「報酬を約束しての違法な派遣は知らなかった」と説明し、関与を否定していた。
≪自民離党の意向を伝達≫
徳洲会(とくしゅうかい)グループの公職選挙法違反事件で、親族らが逮捕された自民党の徳田毅(とくだ・たけし)衆院議員=鹿児島2区=は11月12日、石破茂(いしば・しげる)幹事長(56)と国会内で面会し、「党に迷惑をかけたくない」として離党の意向を伝えた。石破氏は了承、13日の党紀委員会で離党手続きに入る。野党側からは徳田氏の説明責任を求める声が出ており、党は臨時国会での法案審議への影響を避けるため、対応を急いだ。
徳田氏は面会後、記者団に対し、「事実を重く受けとめている。国民や有権者に心からおわび申しあげる」と陳謝した。一方、石破氏は面会後、記者団に徳田氏の議員辞職について「予断をもって言うべきではない。(昨年の衆院選で)公認した党の責任者として重大に受けとめなければならない」と述べた。