神奈川県藤沢市の有料老人ホーム「ボンセジュール湘南台」では、月に数回の「100円ショップツアー」が人気。入居者の女性(84)は「買い物を頼むことはできるけど、やっぱり自分の目で見て選びたい」と話す。
首都大学東京の星旦二教授(公衆衛生学)が1998年から2003年、全国の約2万2000人に実施した調査では、買い物ができる高齢者はできない人より生存率が高かった。
「買い物をするために頭や体を使うことが心身の衰えを防ぐのではないか。弁当を届けてもらう方法もあるが勧めない。利用するならだれかと一緒に食べるなど工夫をしてほしい」
高齢者の生き方に詳しい神経内科医の米山公啓さんは「歩くこと、何を買うか考えることなどは、脳を刺激し活性化させる手軽な介護予防策かもしれない」とみている。(SANKEI EXPRESS)