米紙ニューヨーク・タイムズや米CNNテレビ(いずれも電子版)、ロイター通信などによると、主人公の少女の名はカマラ・カーンで、ニューヨーク市近郊ニュージャージー州で、保守的なパキスタン移民の両親と兄の4人で暮らしている。
おしゃれなオタク風のめがねとハンチング帽がトレードマークの彼女は漫画が大好きなどこにでもいる普通の少女だが、ある日、自分の手足や体を自由自在に大きくしたり小さくしたりできる特殊能力を発見。悩みながらもヒロインとして自分の力を信じるようになる。
編集者の過去反映
作品は些細(ささい)なきっかけで生まれた。アマナットさんが副編集者のスティーブ・ワッカーさんと雑談中、イスラム系米国人として自身のアイデンティティーに悩み抜いた過去をそれとなく語ったのだ。
すると「彼(ワッカーさん)は私が直面したジレンマに興味を示し、『君みたいな青春時代を送った女の子たちのヒーローがいたらすごいと思わないか? 君たちが過ごした日々から着想を得たヒーローを作ろう』と言い出した」という。