しかしサイトの運営開始直後から、利用者からは「利用者登録を試みても『しばらくお待ちください』というメッセージが出るだけ」「作るのに3日かかったパスワードでログインしたらエラーになった」といった不満が噴出。オバマ政権はトラブル解消に向けて技術者を大量動員するなどしているが、現在でも問題は解消されていない。
オバマ政権は、10月20日までの加入申請は独自のサイトを運営する14州分も含めて約50万件だったとしている。しかし米CNNテレビは「政府が想定していた3月末までに700万件というペースに達していない」と指摘。オバマケアの本格導入はいきなりのつまずきをみせた形だ。
厚生長官に辞任要求
(10月)1日から16日間続いた政府機関閉鎖などをめぐる協議でもオバマケア批判を展開した共和党からは、セベリウス氏に対して「3年半も準備を重ねて失敗した」(ロバーツ上院議員)として辞任を求める声があがる。オバマケア批判の急先鋒であるテッド・クルーズ上院議員(42)も、オバマ政権がサイト運用開始直前になって仕様変更を指示したとの指摘を踏まえ、「こうした指示が障害の原因の一つだ」と主張し、政権の責任を追及する。