1時間待ってようやく入ると、サーカスのテントのようなホールの内部に驚いた。生バンドの演奏にあわせて、ホールいっぱいの酔客たちは1リットルジョッキと身体を揺らしていた。
なんとか席を確保し、注文。ずしりと重い1リットルジョッキを口に運ぶ。フェスト用のビールはコクがあり、度数も通常より少し高い。
「プロースト!!」
ドイツ語で乾杯を続けるうちに、あっという間にフェストに同化されていく自分を感じた。(国民高等学校「日欧文化交流学院」
■オクトーバーフェスト 文字通り「10月の祭り」という意味。1810年10月、バイエルン王国の皇太子ルートヴィヒとザクセン王国の皇女テレーゼの結婚を、多くのミュンヘン市民が祝った祭りが起源とされる。近年では祭りの期間中、ビール約700万リットル、牛の丸焼き約100頭、チキンの照り焼き約50万羽、ソーセージ約20万本が消費されている。ミュンヘンを模し、日本でも近年、横浜、東京、大阪、福岡、広島、仙台などの各地でオクトーバーフェストが開かれている。本場ドイツのビールやソーセージを堪能でき、秋の風物詩として定着しつつある。