東京コレクションの終盤を飾ったのは、デザイナーの石黒望氏が手がける2つのブランド「NOZOMI ISHIGURO Haute Couture(ノゾミ イシグロ オートクチュール)」「NOZOMI ISHIGURO tambourine(ノゾミ イシグロ タンバリン)」。2ブランドが同時に登場する形でショーが行われた。
タンバリンからは、ピンクや白地に黒でペイントしたスエットのセットアップなどが登場。東京カルチャーを思わせるプリントTシャツなどを重ね着して、石黒氏ならではのカジュアルスタイルを提案した。また、オートクチュールからハートと星条旗をモチーフにしたトップスやドレスを発表。立体的なハートを全面に付けたり、アシンメトリーなドレスに星条旗をプリントしたり、自由でアーティスティックなスタイルが目を引いた。
関本さんは今回の東京コレクションについて、「クリエーションのレベルが、全体的に上がっていたと思います」と評価。「細部までこだわったフォルムも、今シーズンの特徴といえるでしょう。どのブランドも“今までと同じではつまらない”という思いでデザインと向き合ったのだと思います」と結んだ。(今泉有美子/SANKEI EXPRESS)