デフォルトが現実となれば、世界経済の大混乱とともにG20の威信まで地に落ちるだろう。米国もG20も剣が峰に立たされた。(ワシントン 柿内公輔/SANKEI EXPRESS)
≪明確なメッセージ出せた≫
麻生太郎財務相は10月11日(日本時間12日)、ワシントンでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に記者会見し、米財政問題に関して「他国への影響が極めて大きいという明確なメッセージを出せた」と述べ、G20の共同声明が議会との調整を急ぐ米政府の後押しになるとの見方を示した。
麻生氏は、米国債の価格急落につながりかねない米連邦債務の上限引き上げ問題は「(米国内の)国立公園のシャットダウン(閉鎖)とはレベルの違う話だ」と指摘。「国際社会の懸念を踏まえて早期に解決することを期待する」と語った。