【国際情勢分析】
先頃、トルコがミサイル防衛システムの導入に向け、中国製の長距離地対空ミサイル「紅旗9(輸出型FD2000)」を購入するとのニュースが流れた。北大西洋条約機構(NATO)や米国が懸念を示す中、そのミサイルに日本製の部品が使われていることが発覚。さらに、中国海軍のミサイル駆逐艦「青島」の艦載レーダーに、日本製アンテナが使用されていることも明らかになった。
中国の軍事評論家は「国防の隠れた危険」と指摘。尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐって日本と対立しながら、日本に依存する中国の実態が浮き彫りになった。
武器に日本製部品
問題のミサイルを受注したのは、中国企業「中国精密機械輸出入総公司」(CPMIEC)。イランや北朝鮮の核開発問題などに絡み、米政府が制裁対象としている企業だ。