「何が残せたか」
「大人の本気の文化祭みたいなイベント」「日本の大きな転換点」。参加者に話を聞くと、こんな答えが返ってきた。
プロジェクトには、若者から見ても、「かっこいい大人たち」が多く集う。その代表格ともいえる発起人の2人が、イベントであいさつに立った。
代表発起人である緑川賢司氏(46)。樹脂で試作品などの木型モデルを製作する「ミナロ」(横浜市金沢区)の代表取締役であり、全国の中小製造業者がその技術力を結集して製作したコマを回して戦うイベント「全日本製造業コマ大戦」協会の会長を務めている。
「人はいつか働けなくなり、ほとんどの会社が数十年しか続かない。大事なのは、生きている間、会社がある間に何が残せたのか、何が創れたのか、何と闘ったのかです。そして希望とは心に抱く意志のことだと思います。ALL JAPAN プロジェクトは意志と希望を与えたいと思っています」。緑川氏は、こう力を込めた。