米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)も16日、中国の統計発表を受け、経済成長の減速は、消費拡大による経済構造転換を中国に突きつけているとの解説記事を掲載した。最近の小売り部門の伸びは、主に商品価格の上昇によるものだと指摘。中国国家統計局が発表したGDP成長への消費の寄与度は13年上半期が45.2%で、昨年通年の51.8%から後退している。記事は、年金制度の未整備などから家計の資金がなかなか消費に回りにくい構造的な問題を挙げたうえ、習近平政権が掲げる経済成長の量から質への転換は「遠い道のりだ」との見方を示した。(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)