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尊大で粗暴な「大国」の振る舞い 米中戦略・経済対話で見えた危機 (1/5ページ)

2013.7.17 10:42

米ドル発行に依存する中国の資金供給=2011年1月~2013年4月(データ:CEIC、FRB)

米ドル発行に依存する中国の資金供給=2011年1月~2013年4月(データ:CEIC、FRB)【拡大】

 【国際政治経済学入門】

 ワシントンでは先週、米中戦略・経済対話が開かれた。中国の不動産バブルや過剰生産の元凶視される「影の銀行」問題が焦点になったと報じられたが、皮相的すぎる。筆者が着目したのは、米連邦準備制度理事会(FRB)がめざしている量的緩和(QE)の縮小について、中国側が「時期尚早」と待ったをかけた点である。

 何しろ、中国はこれまで公式的には、FRBがドル資金を大量発行するQEに対し、新興国への投機を助長するとして強く反発していたのに、逆に米側がQEからの「出口」を模索し始めると、「まだ続けてくれ」と言い出したのである。一体、どういうことなのか。

 量的緩和縮小に反対

 米QEの縮小の動きについてクレームをつけたのは中国の楼継偉財政相で、「(米国の)高い失業率を考えれば時期尚早」と内政干渉まがいの態度で臨み、「影響は米国のみにとどまらず、十分注意すべきだ」と厳しく注文した。

人民銀行は流入するドルなど外国為替資金をことごとく買い上げ

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