捨てられるカレンダー
そして訪問者が持ってくるカレンダーや手帳。あとは手ぬぐいもありますね。
企業名や企業ロゴが大きく書かれたカレンダーなどを社内で使うことは現実的ではなく、それらのほとんどが捨てられているのです。
スマホやPCでカレンダーが見られる時代です。お金を出しても欲しいと思うくらいのカレンダーじゃないと、壁掛けやデスク置きカレンダーは使わないという人も多いのではないでしょうか。
元受付嬢CEOとして見直しを提案!
そこで私からの提案です(笑)
カレンダーなどの製作費は寄付してください! もしくは社員に還元してください!!
挨拶に来られる人も迷惑。受付で取次をする人や代理対応で電話に出る人も迷惑。
実際に「ご挨拶」に出向いている人も実は疑問を感じながら訪問している始末。
年末年始のご挨拶をしたから成約したことありますか? 逆に挨拶に行かなかったからといって、失注したことありますか??
こうして考えてみると、年末年始の挨拶はどの立場にとってもいいことなしです。
「うちは年末年始のご挨拶がわりのカレンダー作成はいたしません。その分は寄付しています」、または「忘年会の景品に回します! 社員に還元します!」と言ってもらった方がよっぽど印象にも残りますし、社会的意義のある会社だなとか、社員を大切にしている会社なんだなと感じます。
結果的に、そういった企業様とお取引したいと感じる人も多くなると思います。
日本にはとても素敵な風習や文化があると思います。しかし、ビジネスシーンにおいて「悪しき習慣」がまだまだ多く根付いているのも確かです。
こうした形骸化した習慣に対して意識を変えてみることで、お客様からの印象や社員のモチベーションも変わってくるのではないでしょうか。勇気を出して、上司に提案してみてください!!
まずは身近な習慣を変えることで、社会を変える一歩に繋がると私は思っています。
【プロフィール】橋本真里子(はしもと・まりこ)
ディライテッド株式会社代表取締役CEO
1981年11月生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。11年という企業受付の現場の経験を生かし、もっと幅広い受付の効率化を目指し、16年1月にディライテッドを設立。17年1月に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。
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【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は原則、隔週木曜日です。