【元受付嬢CEOの視線】年末年始の挨拶、実は迷惑? 「悪しき習慣」に元受付嬢が経営者目線で新提案 (2/3ページ)

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 そういったお客様があとを絶たず、受付カウンターがカレンダーでいっぱいになります。たいていの社員が取りに来ないので、催促の電話をかけるという手間が増えるわけです。

 そして取りに来た社員の人たちは口を揃えてこう言います。

 「カレンダー使わないんだよな…。てゆーか、わざわざ来なくていいのに…」

 私たち受付嬢も心の中で同意し頷く。そんなやり取りを何回繰り返して来たことか。

「不在」を願っている?

 ビジネスシーンに古くからある「ご挨拶」という習慣。今回はその裏側と私からの提案をお話ししたいと思います。

 いわゆる「ご挨拶」が奪っているもの。一番は「時間」です。

 訪ねられる側と訪ねる側に共通するお話ですが、ビジネスにおいて、時間というリソースは有限であり非常に貴重です。そんな貴重な時間を割く理由には「売り上げを作る」「組織を大きくする」、または「社員とのコミュニケーション」などが挙げられます。時間と得られるものを天秤にかけた上で、必要と判断すれば、自分の時間をそれぞれに当てると思います。

 しかし本当のところ、「ご挨拶」に時間を割く意味を見つけられていないのではないでしょうか。だからこそ、年末年始にカレンダーをもらうことに意義を感じられないのだと思います。

 そして、受付嬢だった時、挨拶に来ている大半の人から感じ取られたのは「とりあえず足跡を残したい」感。

 会社から「行って来い」と言われたから来ている。取り次いでもらったけど、担当者が不在であることを願っている…という雰囲気がすごく伝わってきました。

 彼らの「ご挨拶」に費やしている時間も本当にもったいないと思いました。新規の営業先の開拓に時間を使ったり、普段話すことができていない社員とのコミュニケーションなどに使った方が有意義かもしれません。

ご挨拶が成約に結びつく?