【IT風土記】長崎発 顔認証&画像認識で無人コンビニ 未来を先取る「変なホテル」の挑戦 (1/5ページ)

 長崎県佐世保市の大型リゾート施設ハウステンボスが運営する「変なホテル ハウステンボス」。フロントの受け付けや接客などスタッフの業務の多くをロボットが代行するユニークな取り組みが話題のホテルだ。2018年5月には施設内に店員を置かない無人の「スマート・コンビニ」をオープンさせた。中国や韓国では一般的になりつつある無人コンビニだが、日本での普及はあるのか。「変なホテル」を訪ねてきた。

恐竜型ロボットの「きぼう」

恐竜型ロボットの「きぼう」

 人気を集める「次世代型ホテル」

 佐世保市は戦前から旧海軍の軍港都市として栄えた町だ。戦後も自衛隊や米軍基地が置かれ、造船業も発展してきた。しかし、国際競争の激化とともに造船業が低迷する中、今は観光都市としての存在感を高めている。その牽引役となっているのが、日本最大級のテーマパーク「ハウステンボス」だ。

欧風の建物が美しい日本最大級のテーマパーク、ハウステンボスの入国棟

欧風の建物が美しい日本最大級のテーマパーク、ハウステンボスの入国棟

 長年赤字に悩まされ続けていた施設だったが、大手旅行会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が経営支援に乗り出し、世界最大級を誇るイルミネーションやVR(仮想現実)を駆使したアトラクション、常設歌劇団によるショーなどの新たな魅力を付加し、来場者数は年間約300万人にも上る。2015年7月に園内にオープンした「変なホテル」もまた新たに加わった魅力の一つだ。

ロボットホテルとして人気を集める「変なホテル」。開業から3年目を迎えてその人気は衰えていない

ロボットホテルとして人気を集める「変なホテル」。開業から3年目を迎えてその人気は衰えていない

フロントのカウンターには「恐竜と女性」がお出迎え