「今日はありがとうございました」はNG 外国人上司への失礼を避ける話し方 (6/9ページ)

 (2)本人のいる場所ではheやsheを使わず、常に名前で呼ぶ

 名前に関してはもう1つ、日本人に盲点がある。それが2つめの「本人のいる場所では名前を呼ぶ」ということ。日本人同士では、目の前に本人がいても「彼は」「彼女が」と三人称を使いがちだが、英語圏では本人を前にして三人称(he/she)で呼ぶのは部外者扱いになり、失礼にあたるという。

 もし本人を前に「This is Mariko.」といったら、その後は「Mariko is a friend of mine.」など何回でも名前で呼ぶのが鉄則。つい「She is~」と言いたくなってしまうかもしれないが、“本人がいる前では必ず名前”と肝に銘じておこう。

 (3)身ぶり手ぶりや語調に注意

 「海外の人は日本よりも身ぶり手ぶりが大きい」と思っている人も多いかもしれないが、会話の最中に大げさな身ぶり手ぶりを好まない人も相当数いる。手をあまり動かすのは下品と考える人もいるそうなので気をつけよう。

 また、話し方の語調も気をつけたい。「語尾が尻上がりになるのは、子どもっぽい学生言葉と思われます。しきりに“you know”などを付けるのもそうです。例えばイギリスのメイ首相のスピーチなどを見ると分かりますが、政治家など、きちんとした人が話す英語は、全部語尾が下がります。それを練習する本があるぐらいです。身ぶり手ぶりとあわせて、落ちついた印象を持ってもらうためには大事なポイントです」(河野氏)

「今日はありがとうございました」の何がダメ?