昔はもっとひどかった 日本人が「通勤地獄」から抜け出せない歴史的な背景 (1/8ページ)

「満員電車が辛い……」と感じているビジネスパーソンも多いはず
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  • 通勤ラッシュは昔のほうがひどかった

 《暑くなってきたので「満員電車」が辛くなってきた。「働き方改革を実現しよー」「時差出勤をしよー」と叫ばれているのに、なぜ“通勤地獄”は解消されないのか。その歴史をひも解いてみると、意外な事実が……。[窪田順生,ITmedia]》

 「満員電車」が辛い季節がやってきた。

 ジメッとした車内。汗ダラダラのオジさんたちと密着しながら人の波に押しつぶされそうになるのを不自然な姿勢で必死に耐えるだけでもかなりの「苦行」だが、そこに加えて、ジメジメしているので誰もが殺気だっているのもかなり辛い。

 いたるところで聞こえるチッという舌打ちと深いため息。足を踏まれた、背中を押されたとケンカを始める者もいれば、降車がてらメンチを切るオジさんもいる。また、最近多く報じられる「痴漢トラブル」も、世の男性たちに大きな負担を課している。女性客と密着する場合、なるべく手は見えるところへ出すなどの「触ってませんアピール」を周囲にしなくてはいけないからだ。

 そんな世のサラリーマンたちを憂鬱(ゆううつ)にさせる「通勤地獄」を解消しようというプロジェクトがこの夏行なわれることをご存じだろうか。

 「満員電車ゼロ」を公約に掲げる小池百合子東京都知事が、企業や個人に参加を呼びかけている「時差Biz(ビズ)」である。通勤ラッシュ回避のために通勤時間をズラしたり、テレワークを活用したりという「働き方改革」のひとつで、鉄道会社やさまざまな民間企業が連携し7月11日から25日の間に行なわれるという。

昔の「通勤ラッシュ」はひどかった

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