将来も食っていける職種・企業の「実名」 “AI失業”せずに稼ぎまくるのは? (4/7ページ)

 マイナビ調査ではセキュリティコンサルタントの平均年収は663万円だったが、私が最近取材したあるIT系企業では、20代後半から30歳前後のエンジニアで年収500万~800万円程度、会社のセキュリティの責任者クラスになると35~40歳前後で800万~1500万円の範囲とのことだった。話を聞いた人事部社員によれば、「日本企業は1000万円が上限だが、外資系のシニアマネジャークラスは1500万円を超える人もいる」という。そういう意味で、ITのセキュリティコンサルタントは今後、給与面で伸びしろのある職種と言えるかもしれない。

 ●将来も稼げる職種:アセットマネジャー

 将来有望な稼げる職種はIT系ばかりではない。ここで挙げたいのは、高い専門性を有し、さまざまな情報を分析しながら資産の運用を行う「アセットマネジャー(コンサルタント)」だ。マイナビ調査は10位で平均年収737万円だった。

 彼らはファンドマネジャーとも呼ばれ、運用専業の投信・投資顧問会社、信託銀行、生損保会社に在籍し、日本に約2000人存在する(投資運用会社要覧)。投資信託や年金資産を預かり、内外の株式や債券をはじめ不動産、デリバティブなど多彩な商品を扱い、運用成績で評価される。

 証券系投資顧問会社の元ファンドマネジャーはこう語る。

 「扱い資産が50億円だと小さいなという印象。200億~500億円だと普通のレベル。投資理論や運用哲学など基礎的素養に加えて、社内会議で自分が推奨する商品を入れてもらうにはプレゼンテーションの能力も要求される」

AI時代到来でも、モノを売る仕事は生き残る

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