そこで、ガス抜きをどこでしているかというと、外の社会です。家庭では真面目な子どもが「なぜ!?」と思うような危ないところに出入りするのも、ここに当てはまります。
ガス抜きが、学校でのいじめという行為で表出することもしばしばあります。
「厳しすぎる家庭」や「過度の競争社会」の生む「一見言うことをよく聞く子ども」「一生懸命やる子ども」の起こす弊害です。そう考えると、必ずしも親の言うことを聞かない、少しダラダラしているというのも、成長の過程において意味があるといえます。
「そんなものだ」と思って、ゆったりと構えたいところです。
(2)「抱っこ」で愛情チャージ。それが子の自立につながる
子ども自身にも、Iメッセージ(僕・私は~~だ、という発信)があります。読者のご家庭のお子さんは「こうしたい」という思いを表現できているでしょうか。自分を抑圧して思いを伝えられない子どもは苦しんでいます。
そこの判断基準となるのが「抱っこして」と言えるかどうかです(小学校中学年以降でも)。
突然、親の膝の上に寝転がってくるようならそれも同じことです。「抱っこして」は、甘えている証拠です。親に受け容れてもらえるという安心感を持ち、素の自分をさらけ出せている証拠です。