疑問
中国出身の文京学院大3年の女子学生(21)は、両親は中国での就職を望んでいるが「日本企業は中国企業に比べて安定感があり信頼できる。終身雇用も魅力的だ。日本で働きたい」と話した。
日本企業の多くは新卒を一括して採用する。経団連の指針では会社説明会は3月に解禁され、面接などの選考は6月に始まる。学生は履歴書を提出し、適性検査や面接を受ける。学生が企業文化に合うか、幹部候補生としてふさわしいかを判断するため、企業は何度も面接して慎重に見極めるのが特徴だ。
とはいえ、初めて日本の就活に臨むこの女子学生は「繰り返し面接する必要があるのか」と疑問に感じている。
昨年9月に早稲田大大学院修士課程を修了した、台湾出身の張宏宇さん(28)も「海外企業ならインターネットで登録してすぐ面接だが、日本はそうでない。就活の期間も長い」。それでも「異文化の中で挑戦したい。日本の自動車関連企業で働きたい」と力を込めた。