そこで、冒頭の疑問です。世の中には一見「平々凡々、退屈でつまらない」と思われてしまうような仲良し夫婦がいる一方で、ケンカを繰り返してことあるごとに「離婚だ!」と叫びあっているカップルもいます。この2組のカップルの最大の違いは何でしょうか。
愛情関係の結び方を決めるアタッチメント・タイプ
その疑問に対するヒントをくれたのが、アメリカに住んでいる時に出会った『Attached』という本でした。この本は、アメリカ人の精神科医アミール・レバイン博士によって書かれており、大人のアタッチメント(愛着)理論をもとにした恋愛ストラテジーについて説明されています。
これまでの研究から、私たちが幼い頃に形成したアタッチメント・タイプによって、大人になってからの愛情関係の結び方が違ってくることが明らかになっています。
アタッチメント・タイプには主に安定型・不安型・回避型の3つがあります。安定型の人は、「これだ」と思った人には素直に気持ちを表現することができます。そして、ひとたび意中の相手とカップルになったら一貫して相手にコミットし続ける傾向があります。そのため、結婚するとゆるぎない安定感を夫婦関係にもたらしてくれます。