ベテランの域にさしかかりつつあるが、控えめである。ディレクターなどとして番組づくりをすることは考えていないという。
「私には、あのようなセンスも力もないのです。これからも、しゃべる仕事にずっと関わっていくことができたら、と思っています」
フリーのアナウンサーのように、自らのキャラクターなどを前面に出すことも考えていないという。
「私は、つくり手が制作したものをわかりやすく伝えるところに、この仕事の魅力を感じています。たとえば、ニュース番組ならば、取材をしてきた記者が、何を伝えようとしているのか、私なりにその意図や思いを考え、拾い上げていきたいのです。
『あっぱれ! KANAGAWA大行進』のような番組ならば、共演する方々が、仕事をしやすくなるようなサポート役をしていきたいのです。
一歩引いたところで、番組として視聴者の方に見せたいものを伝えるようにしていくことができたら、と思っています。こんなように考えるのは、私の性格なのかもしれませんね」
(ジャーナリスト 吉田典史=文)(PRESIDENT Online)