親C「うちの子どもは目が悪く、黒板の字が見えづらいようなので、文字を大きく書くようにしてください」
親D「うちの子どもは目が悪く、黒板の字が見えづらいようなので、黒板の字を大きく書くようにするか、席を前にしてください」
A~Dは本質的には同じ要求です。しかし、印象がかなり違います。
Aは、親が「こうあるべき論」を述べているだけで、そう考える理由もわかりません。
Bは、変えて欲しい理由を述べていますが、一般論としての主張に聞こえます。「我が子独自の困り感」が見えません。したがって実際は普通の大きさで書いている場合、変な要求に聞こえます。
Cは、一般論としてではなく、我が子の困っている点と具体策として変えて欲しい点を述べています。
Dは、文字を大きくする必要のない子どももいるだろうから、相手は変わらなくていいので、我が子の方を動かしてもらえればという選択肢も出しています。
A→Dとなるにしたがって、要求が受け容れられやすくなります。