日活ロマンポルノ再起動! 危惧するのは「ポルノ」という言葉 (2/6ページ)

2015.5.31 07:03

映倫再審査でR15+指定に変更された1973年公開「恋人たちは濡れた」(c)日活

映倫再審査でR15+指定に変更された1973年公開「恋人たちは濡れた」(c)日活【拡大】

  • ロマンポルノ復活に女子力を注入!(右下から時計回りに)高木希世江さん、皆木良子さん、宮嵜永子さん、滝口彩香さん=東京・本郷の日活本社(伊藤徳裕撮影)

 そのきっかけになったのが12年に東京・渋谷のユーロスペースで行われた日活創立100周年記念企画「生きつづけるロマンポルノ」。21日間にわたり厳選した32作品を上映したところ立ち見客が出るほど盛況で、若い女性も多く詰めかけたという。

 女性にこそ共感されるロマンポルノ

 大学生時代にこの企画に通って日活入社を決意したのは滝口彩香さん(24)。特に田中登監督が大阪の旧赤線地帯を舞台に19歳の娼婦をめぐる人々を描いた群像劇「(秘)色情めす市場」(1974年)に衝撃を受け、DVDまで購入した。

 ロマンポルノの魅力は「男女が対等に性を楽しめている生活が描かれているところです」と分析する。また、この企画を女性誌に積極的に売り込んだという皆木良子さん(39)は「女性の真の強さが描かれていることに共鳴する」という。

 女性が性について赤裸々に語られるようになったことでロマンポルノに新たな価値観が生まれたことも、再評価されるようになった要因だ。

「映画の熱量を感じたのはロマンポルノが初めて」と目を輝かせる

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