上司である主宰者が「みんな。最近の調子はどうですか?」と聞き、それぞれが近況を報告する時間があったほうが、時間のムダづかいのようでいて、全体のクオリティーや士気が上がるのではないかと思うのです。参加者にとって快適な場をつくったほうが、いい会議ができるはずです。(※第5章 認める! 共感する! インスパイアする! 「できる上司」の習慣 186ページより)
聞いた側は、その内容に対し、解決策を模索したり、アドバイスする必要はありません。「そうですか」という、受け取りの言葉があればいいだけ。これだけで、みんなの気持ちが不思議と整うものです。会議の冒頭では、みんなの「心を整える」ことが大切なのです。(※同 187-188ページより)
会議に関して付け加えると、著者は上司の立場の人に、参加者を意識的に認めることを心がけ、そこから一歩進めて、参加者同士が互いに認める合うことを目指してほしいという。そのためのメソッドとして、参加者一人ひとりに対して他の参加者が3分ほどで、良かったところや感謝していることを伝えるというものも紹介している。これも時間のムダに思えるかもしれないが、大変強固なチームビルディングになり、他の会議やミーティングはもちろんのこと、チーム全体の仕事のパフォーマンスや生産性が上がる、と指摘する。